harunoame

きんきと映画とアニメと本の話

ネットの端から感謝をおくります

訃報に接し、謹んでご冥福をお祈りします。

ジャニーさんは、私に新しい価値観を与えてくれました。好きな人たちの土台を創り、私に「すきなもの」を教えてくれた人だと思っています。

私は KinKi Kids が好きです。それはジャニーさんの手を離れ、KinKi Kids ふたりが作り上げたふたりの在り方に心を引かれているのだと思う。それでも土台にあったジャニーさんの影響は、無いことにはなりません。ふたりを引き合わせた瞬間、ジャニーさんは私のすきなものを創ったのだと思っています。感謝してもしきれない。

舞台演出に関しては KinKi Kids も光一さんの SHOCK とも別に、ジャニーさんの世界に興味がありました。

ジャニーさんの舞台には、「少年がとても好き!」で「少年がこんなことをしたら可愛い!」「少年がこんなふうに悩んでいたら可愛い!!」「少年がこんなふうに成長したら素敵だ!!!」という思いが詰まっていて、それを感じ取りながら舞台を観るのが好きでした。美しい子供たちのよき成長を寿ぐような、つらいことがあっても真っ直ぐに伸びる生命力を喜ぶようなところがあったと思う。今思うと、事務所のタレントに注ぐ愛情そのもののようだなって思います。

私は私で選り好みがつよいから、細かい部分でジャニーさんとは惹かれるポイントが違ったりして、寸分違わず好み!というわけでもありませんでしたが、ジャニーさんはもっとずっと大きな世界観で、確実に私の好みを内包していて、だから、やっぱりすごい人でした。

事務所の文書を読んで、

(ジャニーさんが)世の中がいつまでもエンターテイメントを楽しむことができる平和で希望に満ちた未来であり続けることを心から願っておりました。

という文面にジャニーさんのぶれない意志と、それがきんききっずにちゃんと受け継がれていることを感じました。とても好きな一文です。

ジャニーさんの舞台に繰り返し出てくる戦争と平和への思いを、私は舞台の完成度を濁す要素のように思っていました。もっと言えばジャニーさんの「世代」が抱えた強すぎる思いの発露のようで、どう受け止めたら良いか解らないから作品を楽しめなくなる。戸惑うというか、では、私は何をすれば…という焦燥に駆られる。私は、戦争を経験した世代の人の平和を希求する声を、どう受け止めたら良いのかずっと解らないままで今まで来てしまったことを恥じています。

けれどある時、私の好きな世界をこんなにもかたちにして、キラッキラの人を楽しませる舞台が大好きで、エンターテイメントに人生を捧げた大きな大きな人間が、それでも戦争は避けなければならない、平和は安穏と享受するものではなく平和であり続ける意志で以て保たねばならない、と作品の中で主張するなら、ほんとうに切実に、そう言わずにはおられないほど、そう思うのだと思いました。

その時はじめて、それなら平和を求める強いきもちを、その言葉どおりに「この人は、心底そう思うんだわ…」と受け止めれば良いのではないかと思いました。私に何かを託しているのではなくて、ただ心からそう言っているのだと、それだけを思えば、すんなり胸に落ちるような気がしました。

とても有り難いことだったと思います。

ジャニーさんは、ぜんぜん表に出てこないのに事務所の子たちがすごくたのしそうに話すから、ファンのほうでも、とても親しみをもっていたと思う。それだけ慕われていた、素敵な社長さんだったのと思います。知らないけども。

ジャニーさんの没後、私の好きなふたりにジャニーさんの存在がどんなふうに響いていくのか、事務所がどうなっていくのか、私はとても興味があります。そういう要素も余すことなく楽しみに、ふたりと事務所を応援したいと思っています。