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情報学と映画とアニメと本の話

チェコアニメ『アマールカ』と『クルテク』

先日、初めてユジク阿佐ヶ谷に行ってきました。ずっと行ってみたかったのです。行ったついでに会員になってきました。体調も戻りつつあるのでびしばし観にいきたい。

ゴールデンウィークでチェコアニメのイベント開催期間中だったためか、グッズ販売が充実していて可愛い映画館でした。いつもあんな感じでグッズ売ってるのかな。いいな。

18:40- E.アマールカの季節(アマールカ 13編)
20:30- X.クルテクを大満喫!(クルテク 10編)

・E.アマールカの季節(1973)
 アマールカが可愛くて可愛くて可愛い。踊りながら歩く髪の毛の動きに目が釘付けでした。作画はとても単純な線の筈なのに、長い長い癖毛が絶妙にさらさら揺れるのが分かって可愛くってもう…。
 そして、背景が綺麗。色味が渋く落ち着いていて、可愛いのに大人っぽい、不思議な雰囲気でした。植物の描き方に異国情緒を感じたのは、チェコの民族衣装の黒い布に刺繍された丸いお花とか赤いスカートから垂れている白布に刺繍された文様に似ていたからじゃないかと思います。
 お話自体は勧善懲悪っぽいんだけれど、日本のそれとは何かが違う感じがしました。言葉で説明するのは難しいのだけれど、法則が違うというのか、え、そんなに!?と思った場面もあれば、そこはわらって済ますんかーい、と思ったりもしました。総てが自然の法則に則っていて、優しいけれど甘やかさない感じ…かなあ。アマールカはたぶん、法則そのもの。

・X.クルテクを大満喫!(1969-1975)
 チケットは同時に買ったのですが、トークショー付きだったからか、クルテクは売り切れぎりぎりでした。買えてよかったです。クルテクのキャラクターの動きは、昔のディズニーに近いと思います。背景には、アマールカと同じく民族衣装の刺繍のような丸いお花や幾何学模様の葉をつけた下木が描かれていて、これが東欧っぽさと言っていいのかしらと思いながら観てました。
 クルテクは、子どもが遊んでいるようなお話でした。キャラクター同士の関係が、小さい子の関係に似ているようで、そこが可愛かった。
 私のかってな印象なのですが、子どもって総じてよく泣くからか、誰かが泣きだしても、あんまりびっくりしてないし、非日常感もないように見えます。大人が泣いてしまうと、人間関係の輪からいったん出て、整えて戻ってくることが多い。でも子どもは、泣いてる子はそっと様子を見守るだけだったり、ちょっとなぐさめるみたいな仕草をしたりして、泣き止んだらまた何事も無かったように接していて、それを見てなんだかちょっと不思議な気がした事があります。
 クルテクには強い子(犬とか)も、小さいよわい子(ねずみくんとか)もいて、喧嘩もするし意地悪もします。でも、相手が泣いてしまったら意地悪してた子でもなぐさめる。なぐさめてもらったらありがとうって仕草をして、でもそれによって特に関係が変わる訳でもない。
 こういう表現って、私にはとてもできそうになくてすごいなあと思う。作者はどんな人だったんだろう。

・トークショー
事業部の方の、チェコアニメ輸入の裏話がありました。海外文化の輸入、著作権関係の難しさがびしばし伝わってきて後悔しました。
 このチェコアニメイベント、来年もあるわけじゃあ無いんですね。うう、もっといっぱい見たかった。去年存在を知ったときにはチェコアニメ上映終わってたのです。

『屋根裏のポムネンカ』と『真夏の夜の夢』が観たかった。

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